給与計算をクラウドにしたい

「給与計算を、アウトソーシングしたい。見積もりをお願いします。」
と、ある企業様からご連絡がありました。

従業員総数は50名に満たないけれども店舗数(事業所数)が多く、軽く10店舗以上。
(あまり書くと、企業名まで分かってしまいそうです。)

働き方改革関連法に対応するには、給与計算の部分からアウトソーシングするのが近道ではないかと言うことで、弊社に連絡をいただいたのです。その前段階で、顧問の社会保険労務士事務所にも税理士事務所にも相談したけれど、まともな対応=「給与計算を受託します」という返事はもらえなかったとか。

その企業の代表者様に電話で伺うと、「給与明細書の送付もやってもらえる代行会社・代行事務所を探している」と言うことで、見積もりを欲しい、と。

某クラウド系の給与計算システムを含むご提案、見積書を送付しました。

結果ですが、見事に受託?!
いえいえ、給与明細は書面で欲しいのでWEB給与明細なんてとんでもない、スマホやパソコンを軽く使えるスタッフばかりではないのでどうするんや、自宅で給与明細書を印刷させたらインク代と紙代は誰が払うんや……。
罵倒された上に、もちろん受託に至らず。

毎月の費用を比較しても、クラウド系の給与計算システムを導入する方が明らかに安いんですが。顧問の社会保険労務士事務所も税理士事務所もラクになるはずですが。

目的は給与計算でしたが、お客様の直接の目的は「紙の給与明細書」だったんです。

その企業様の労働生産性は向上するのかも知れませんが、どこかの給与計算代行会社の生産性は落ちる訳です。落ちた分は、価格(代行料)に反映されるので…。

また、勉強させていただきました。
(関連会社へのご依頼内容を、脚色して、ブログとしてアップしました。)