だから、給与計算ソフトの仕様を知っておこう

この数か月の、給与計算ソフトにまつわる話しが多かったので、少しまとめておきます。

  • 社会保険料の支払額が分かる?
    個人毎の社会保険料控除額ではなく、事業所・お客様ごとの口座引き落としの額の内訳が分かります。設定によっては、数円の違いは出て来ます。ちなみに、内訳が分からない給与計算ソフトもあります。
  • 振り込み作業を、手入力している
    全銀協形式のFBデータなら、そのまま出力できる給与計算ソフトは少なくありません。振り込み用紙を印刷できる機能が付いているなら、ほぼFBデータも出力できます。
    30名の支払額を入力しようとすると、チェックの時間を入れると、15分20分掛かります。それが、一瞬で終わります!
  • 労働保険の保険料率の変更を忘れていた
    年度更新で、質問がありました。「役所から送付された申告書の率と違いますが、問題ありますか」と。答えは「とくには」です。
  • 算定基礎届は、役所から送付される用紙に手書き
    いえいえ、給与計算ソフトから出力される届け出用紙でも大丈夫です。加入者などの情報も、きっちり入力してあれば、何も問題はありません。ただし、意外と修正が多いので、ご注意ください。

社会保険労務士にとっても、税理士事務所にとっても、もちろん企業様にとっても役に立つはずの給与計算ソフトなのですが、真面目に有効な機能を使っていないケースの方が多いですね。機能はあるのに、エクセルで別に集計したり、わざわざ手計算したり。たまに、高価格にもかかわらず、不親切なエゴ丸出しの給与計算ソフトもありますが。

「給与計算ソフト、設定も含めて、ラクに出来る方法ありますか?」
お金を出せば、初期設定も入力作業もしてもらえます。ただ、この手の質問をする企業様はお金を出そうとしないんですよ。

給与計算ソフトを給与明細出力用のツールとしてしか、利用されていないケースもありますが、もう一度機能の確認をすることをおすすめします。外部に頼むとか、電子申請うんぬんではありません。

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