給与計算ソフトを使わない理由

この1か月ほどで、給与計算ソフトを使わない企業様に、2社遭遇。いずれの企業様も、役員・従業員合わせて20名前後。

給与計算ソフトを使わず、どのように給与計算を行っているのか。
「もちろん、手計算ではなく、エクセルで計算させています。」

所得税額や社会保険料は、
「所得税は、税額表を見て、手で入力しています。雇用保険は料率を設定して、健康保険と厚生年金は表を見ながら前月と同じ金額で。」
と、2社ともご担当者様から同じ答えが返ってきました。

1社のご担当者様からは、強い不満を聞きました。
「どうしても、ミスが出るので、他の社員さんからいつも怒られています。私が悪いんですけど。」

給与計算ソフトを導入しない理由を、2社のご担当者様に訊いてみると、「エクセルで今できていることを、なぜ有料のソフトを使うの?」と社長様・担当役員様に言われているようでした。

数名規模、役員だけの企業様なら、給与計算ソフトを使わない選択肢もあるでしょう。が、毎月の給与計算だけでなく、賞与の計算も、労働保険料の集計、源泉徴収簿、賃金台帳の調製もあります。

気になって、いくつか尋ねました。

  • 「源泉徴収簿は、誰が作っていますか?」
     税理士事務所へお願いしています。料金は、毎月いくらかと年末調整で費用は支払っています。
  • 「労働保険料の基礎賃金の集計は?」
     A社:エクセルで、集計表を作っています。
     B社:申告時期になると、手で集計しています。
  • 「税理士事務所さんから、何か給与計算で言われていませんか?」
     とくに何も!

インストールタイプの給与計算ソフトでも、クラウド型でも、お安いアプリはあります。

ちなみに、この2社様の少し前に問い合わせのあった歯科医院(デンタルクリニック)では、エクセルではなく、手書き・手計算で給与計算を行っていました。給与明細書は、カーボン紙の複写式!

特定の商品名は書きませんが、年間数千円から1,2万円程度で利用できるので、給与計算ソフトを積極的に使うことをおすすめします。「面倒と凡ミス」は、必ず少なくなります。人数で言えば、10名なら、もう導入必至です。


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