給与計算をラクにするには、不利益変更の対応が必要

「それは、受け入れることはできませんわ。」
とは、給与計算ラクするコンサルティングに伺った企業の総務部長様。

ご提案内容は、いつものことなので。(企業秘密じゃ無いですよ)

  • お金の掛からない方法
    • 締め日・支払日の関係を見直す
    • 所定内・所定外で、締め日を変える
    • 手当の内容・種類を見直す
  • お金が多少掛かる方法
    • タイムカード等勤怠管理のシステムを見直す
    • 明細を電子明細に変更する
    • 給与計算システムの見直し
    • 年末調整システムの導入

マイナンバー制度の実施でアウトソーシングサービスを利用する企業様も増えたと聞きますが、自社でもできることはいくらでもあります。
(委託先の選定・監督が適正適切にできているとは思いません。委託先選定委員会等を開催して、点数などでチェックされたでしょうか。)

先の総務部長様、曰く。
「従業員に説明するんですか。うーん、やったことないな。」
「総務経理で、何とかできてるし。(休日出勤、深夜残業も)」

弊社にご連絡をいただいたスタッフの中の年長者さんは、弊社のブログを読んで「合理化できるはず」と思われたそうです。お金を掛けない方法だと部長の理解を得やすいと思われたそうですが、「不利益変更の対応や説明会が必須」の部分がダメだったようで。正社員比率の高い企業様だったので、そんなに対応に時間と手間は掛からないと踏んでいましたが。パートタイマー・アルバイトの多い企業様だと、例えば締め日の変更は勇気が要りますから。

総務部長様が納得・理解いただかない限り、幹部会議にも提案できず、「給与計算をラクにする」ことはなかったことになります。
(たぶん、なかったことになっているんでしょう。)

スタッフの中では、「休日出勤や深夜残業は、あまり好きで無い」「休日深夜が間接的な原因で辞める人も少なくない」と、打ち合わせ時に、かなり正直にお話いただけただけに残念です。


お見積書を出すことさえ出来ませんでしたが、こちらの企業様のケースで弊社へのフィーはざっと「35~40万円」。