給与計算ソフトと、社会保険関係データの相性

ある企業の社長様から、ご相談を受けました。
「ホームページを見ていると、社会保険や労働保険の基礎データが出るそうですが。」

お話しを伺うと、給与計算は税理士事務所にまかせて、社会保険・労働保険の手続きは自社で対応しているという状況。

で、社長様と先方の税理士事務所様、双方に許可を得て、税理士事務所のご担当者様と面談。
「ウチは、JDLの給与計算を使っていて、社会保険や労働保険の手続きはほとんどしないので、機能が無いんです。」

一瞬、何のことか分からず、質問をしてみると、そのご担当者様からすぐに答えが。
「JDLは、社会保険の算定基礎届や労働保険の賃金集計は、給与計算ソフトのオプションなんです。結構料金も高いし、ウチの会計事務所では、ほとんど社保も労働保険も手続きしないので。」

なるほど!


面談後、社長様への報告。
「CSVでデータを吐き出す(エキスポート)はできるようですが、何か給与計算のソフトが必要ですね。結論として、今まで通り手書きと手計算でするしかないですね。それか、加工してエクセルで計算させるか。」

社長様「結論は、できないんですね。」

ちなみに、先の税理士事務所様で年末調整もやってもらっているそうなのですが、さすがに年末調整のオプションは組み込んでいるとか。

解決策として提示できるのは、
●CSVを加工、エクセルで再計算
●社会保険・労働保険のオプション費用を負担
●いっそ自社で給与計算・年末調整
でしょうか。

ちなみに、現時点では、1)毎月紙ベースのデータをエクセルへ入力、2)算定基礎と年度更新の手続き時にはエクセルで確認、3)離職票作成の際は、税理士事務所に賃金台帳を依頼、という状況。データを入力するのは、ご相談のあった企業様のご担当者。

従業員数が数名ならまだしも、50名以上100名未満という、そこそこの人数がいるので、何らかの対策・対応をしたいというのが社長様がご相談されたキッカケ。
が、追加の費用は、極力避けたいというご意向で…。

この企業様のご担当者の負担は、今までと変わらず。

私へのコンサルティングのフィーは、日当相当額だけでした。
ありがとうございました。